平成25年8月1日(木)ー2日(金),生物部がウニの発生観察実習を行いました。
本校第2生物実験室で,生物部員がウニの発生観察を一昼夜通して行いました。6〜8月に成熟期をむかえるサンショウウニを,岡山大学理学部付属牛窓臨海実験所より分けていただき,人工授精・初期発生を観察しました。
サンショウウニの雌雄を外見から見分けるのは困難であり,口器を取り除き0.5mol/LのKCl溶液を注入し,海水を満たしたビーカーに放卵・放精を行わせ,卵はそのままビーカー内に,精子は時計皿に移して採卵・採精しました。
未受精卵と精子の観察をした後,未受精卵のプレパラートに精子懸濁液を注入し,受精の様子を観察しました。数分で受精膜が形成され受精卵となりました。
その後,大ビーカーで人工授精を行い,時計皿または,プレパラートで発生の様子を継続観察しました。発生は順調に進行し,一昼夜で後期原腸胚になりました。また,2日前に受精させたプルテウス幼生も観察しました。
参加した全員が以下の画像のように,受精膜の形成,卵割の進行,胞胚のふ化,原腸胚の陥入を観察することができ,充実した実習となりました。(動画ファイルはすべて実際の時間で,短縮していません。)
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