本年度、新たに校長として着任いたしました。
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本校は藩校の流れを汲み、明治7年を創立の年として、今年で創立148年目、2年後には創立150年を迎える全国屈指の伝統校です。また、旧制第六高等学校跡地に立地し、美しい自然空間と知的教養を志向する精神空間を引き継いだ、素晴らしい環境の中にあります。
本校では、「自主自律」と「自重互敬」の教育方針のもと、意欲溢れる教師集団による知的刺激に富む深みのある授業や丁寧な指導により、幅広い教養と「高い志」を育む教育を実践しております。 また、多くの生徒たちが、部活動、富士登山や文芸作品コンクールなどの校内の伝統行事、生徒会活動に積極的に参加し、「文武両道」の校風の中で、友情を育みながら、生涯学問に親しみ、人から尊敬される人間となるべく、自己実現を目指して日々の学校生活を満喫しております。 さらに、コロナ禍にあっても対面とオンラインを組み合わせながら、各界で活躍する卒業生や、東京大学研究室やJAXA等の世界最先端の研究など「本物に触れる」体験を通して大いに刺激を受けたり、イギリスのモンクスウォークスクールとの姉妹校交流、ケンブリッジ大学でのサイエンスカレッジ、国際科学オリンピック等の国際大会などに挑戦をしたりする機会があるのも本校の大きな魅力となっています。 こうして、本校生徒は、学問を追究する厳しさも身に付けながら、多くの仲間と切磋琢磨して3年間を過ごしておりますが、特に卒業生からは「記憶に残る母校」との言葉を多く聞きます。 この言葉には、多様な生徒が集う本校にあって、「互敬」の精神を礎に、「誰に遠慮することもなく、自己韜晦(とうかい)(自分の本心や実力を人に知られないように隠すこと)することもなく、自分のやりたいことに存分に取り組めた」との思いが込められているようです。 現在も、コロナ禍の影響は大きく、これまで当たり前と思われた教育活動を行うことが困難な状況もあります。しかしながら、本校は、生徒に、主体的に何をしなければならないか、どのようにしたらできるかを考え抜かせ、しっかりと実践する体験をとおして、新たな社会を牽引し、社会の将来に責任を持とうとする「高い志」を育み、人格の完成を目指して教育活動に邁進する所存でございます。 今後も、150年の節目を迎えようとする歴史と伝統を重んじながらも、生徒、卒業生がより一層誇れる母校となるように、さらなる発展に努めてまいります。 保護者の皆様、地域や学校関係者の皆様に、今後とも本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。