◆2010年度 ピア・サポート◆ ようこそ! 岡山朝日高等学校のホームページです
◆ピア・サポート・フォローアップセッションについて

 平成22年度は、夏の集中トレーニングを受けて、8月・10月・12月にフォローアップセッションを行いました。これは、ピア・サポーターたちが定期的に集まり、それぞれの活動を報告し合い、うまくいった点、行かなかった点を話し合い、改善点を提案し合って、さらによいピア・サポート活動につなげていくための取り組みです。その様子を紹介します。


◇第1回◇ 8月26日(木)13:30より第一合併教室にて
 8月初めのトレーニングからおよそ三週間後に実施。
 トレーニングで学んだリラクセーションをまずは復習してみました。自分の生活に取り入れて、効果的に使えるようになってほしいものです。トレーニングで学んだことを、少しずつ振り返り確認していくこともセッションの大切な役目と考えています。サポーターの中には、このリラクセーションをクラス全員に広めたいと計画しているメンバーもいました。その後、ワークブックを使って、自分の活動を振り返り「うまくいった点」「うまくいかなかった点」を各自書き出し、その内容をグループ内で共有し合い、改善点や次の目標を考えました。締めくくりは、グループのメンバーからお互いにひと言ずつ激励の言葉を送り、意識を強くして終わりました。
 トレーニングから余り期間をおかず、新鮮な気持ちをもう一度持ち寄ることで、仲間意識の高まりや、活動への意欲の高まりがあったように感じられました。

◇第2回◇ 10月27日(水)15:50より第二合併教室にて

 中間考査が終わり、実力考査もあったハードな時期ではありましたが、ほっと一息つく時間を作る意味もこめて、実施しました。
 今回の目的は、活動の報告・反省・改善という本来のものに加えて、「ピア・サポートの良いところ探し」をすることです。第一回目から時間がたっていたこともあり、まずは「秋の味覚自慢」から始めました。 以下活動概要を紹介します。

〈秋の味覚自慢〉ウォーミングアップ
  @さつまいも・くり・まつたけ・さんまの四つをそれぞれのグループが受け持ち、    
   良いところ、自慢できるところは何かを話し合う。
  A全体に発表
  B実施者のコメント
    〜何か良いところはないかと考えて言葉にしていくと、自分が気づかなかった     
    そのものの良いところが発見されることもありますね。人と話し合っていくこ     
    とも、考えを広げることにつながりますね。〜
〈ピア・サポートの良いところ〉
  @グループで話し合う。
  A全体に発表
  B各班担当教員のコメント
  Cまとめ
    良いところ 仲間ができる。
           人の話を注意して聞けるようになる。
           リラクセーションが学べる。
           相手の気持ちを考えて聴けるようになる。
           自分への理解が深まる。
           落ちついて生活でき、些細なことで人と衝突しなくなる。
           自分の周りの雰囲気が良くなる。
〈サポート活動の振り返り・改善点の話し合い〉
  第一回目と同じように行いました。
   友達の発表を聞いているうちに、次は自分もこうしようああしようなどと生徒    
   は考えるようです。そして良い活動をした仲間には、惜しみない拍手が送られて    
   いました。彼らの確かな成長が感じられました。
◇第3回◇ 12月22日(水)13:30より会議室にて

 冬の補習授業の午後に実施。本年度の活動の一応のまとめ。
 自己理解は他者との対話により深まっていくことを実感させるために「わたしのハート」を描くことから活動を始めました。真っ白な紙に、クレパスで自分の心のイメージを描きます。そしてそれを解釈して説明し、質問に答える(他者との対話)ことで理解を深めていくという作業です。普段注意を向けて考える時間のあまりない「わたし」について、理解が深まったようでした。また久しぶりのクレパスの感触があたたかかったようでした。 まとめとして、今年の活動を振り返り、来年以降に向けて「大きな目標」「小さな目標」をたてました。せっかくトレーニングを受けて仲間になったのだから、この絆を来年以降も深め広げていってほしいことを伝えると、みんな笑顔で頷いてくれ、本当にありがたいと思いました。サポーターたちがたてた、「目標」は…
   ・毎日クラスメートの良いところを一つずつさがす
   ・人の目を見て話をする、聞くように心がける  
   ・前向きな考えをもってせいかつする、ポジティブに。   
   ・自分を大切にして、あたたかい心を持った大人になる。
   ・自分を知るために、たくさんの他者とふれあうことを恐れないようにする。
 メンバーの生徒は15から17歳の人間としてはまだ未熟な子どもたちです。しかし、この「目標」をみると、トレーニングを通じ、さらにピア・サポート活動を通じて、確実にあたたかい心が育ち、人間としての深みを増していると実感できました。

 岡山朝日高校では、来年度以降もこの「ピア・サポート活動」を地道に笑顔で続けていきたいと考えています。興味を持った生徒の皆さんは是非参加してください。
 また、このページをご覧くださっている、中学生・小学生の皆さん。岡山朝日高校では、勉強や部活動もしっかりしていますが、このような、心があたたかくなり、仲間が増えて自分に自信が持てるようになる活動も行っています。高校生になったときには、ぜひ参加してくださいね。 (22年度・大西由美記)

 
◆8月3日(火)・4日(水)の2日間,ピア・サポート・トレーニングを実施しました。


◆学んだこと◆
  @人間関係作り A話の上手な聴き方(傾聴技法)
  B聴き方演習 C自己理解
  Dリラクセーション(自己コントロール) E対立の解消(調停技法)
◆第1日目 人間関係作り

 人と接する上で大切なことは何でしょう?

 先生のユーモアあふれるお話に,思わず笑みがこぼれます。

 「相手を知ること」・「自分を知ってもらうこと」
 どちらも大切なことがわかりました。
 無理をしない範囲で,お互いが自己開示する…
 この,「ほど良さ」を大切にしましょう。
話の上手な聴き方

 ・気が乗っていない聞き方
 ・偉そうな聞き方
 ・前向きな聴き方、相手が話しやすい聴き方
  この,3つのパターンでロールプレイングをして
  話しやすさの違いを体験しました。
  話を聴く態度「FELORの法則」を学びました。
聴き方演習

 学んだ「聴き方」を使って、実際に相手の気持ち
 を「聴き取る」練習をしてみました。
 相手の「主感情」をくみ取ることの難しさを体験
 しました。
自己理解

 思いやりのある人間関係を築く上で,自分の
 特性を自分が理解しておくことは大事です。
 「エゴグラム」を使って,自分自身を理解する
 演習をしました。
 分析表をもらうと,熱心に読んでいました。
★1日目の参加者で記念写真!

◆第2日目
リラクセーション

 セルフコントロールの大切さの講義の後,
 「10秒呼吸法」と「動作法」の実践をしました。
 気持ちを落ち着かせる・リラックスするというこ
 とがカウンセリングやピア・サポート活動にとって
 大切なことであると確認しました。

 写真はペアになって「動作法」をしているところです。
 「ゆっくり力をぬいてくださぁ〜い」などと
 声をかけながらやっていました。
対立の解消
 違う意見を持って,対立している両者の間
 にたって,調停するための心構えと,技法を
 学びました。
 高度なトレーニングでしたが,熱心に集中
 して活動する生徒の姿を講師の先生から
 ほめていただきました。

★講師紹介★
 福岡教育大学・大学院
 西山 久子 准教授

 熱心なご指導ありがとうございました。

 これらの,トレーニングの後,ピア・サポーターとしてどのような活動をするか,各自計画しました。 活動する際の「守秘と限界」についても,西山先生からご指導頂きました。

発表会

 自分の計画を、ピア・サポーター同士で
 発表しあいました。

★主な活動計画★
 ・リラクセーションをクラスに広める。
 ・困っている人にさりげなく声かけする。
 ・悩みの相談に乗る。
 ・明るく毎朝あいさつを、笑顔でする。
 ・「放課後グループ学習」を計画する。
 ・校内案内図をたくさん作って貼る。
  この,トレーニングで学んだことを活かして
  自分にできそうな「小さな一歩」の取り組み
  を考えました。活躍に期待します。


★2日目の参加者で記念写真!



有意義な学習ができました。
これから、ピア・サポーターたちが活動を始めます。応援してください。
                      
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