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ピアサポートについて |
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ピアサポート活動(オリエンテーション) |
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ピアサポート活動を伝える校内ポスター |
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ピア(Peer=仲間)サポート(Support=支援)は、生徒の中に仲間支援の力を育て、活用する取り組みです。さまざまなトレーニングによって成長した生徒たちが、日常生活の中でサポート活動を行い、仲間同士の人間関係を豊かにしたり、課題を解決したりするとともに、あたたかい学校風土づくりの一端を担います。
ピアサポートはカナダやアメリカ、イギリスなどの学校で発展し、今では多くの国々に広まっています。日本には1990年代に紹介され、小・中学校を中心に全国各地の学校で実践されるようになりましたが、高校での実践はあまり多くありません。岡山県でも実践校が少しずつ増えてきていますが、まだ少数です。
このプログラムに参加した生徒は、トレーニングを受けることで、他者支援のための資質や能力を養います。また、サポートのためのスキルを身につけるだけでなく、他者と交流することで人間関係を学び、社会性を培うこともできます。そして、サポート活動をする過程で、自分が他者のために役立つ経験を積んだり、うまくいかなかった点を修正したりすることで、対人関係調整力を身につけ、自己肯定感を高めることが期待されます。
ピアサポートには、いじめや暴力などの問題行動が起こりにくくなる、予防的なはたらきがあることも、さまざまな実践から報告がなされています。本校においても、ピアサポート・プログラムを通じて、学校の中に一層の共感的であたたかい雰囲気をつくることができれば、と願っています。 |
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ウォーミングアップ(あいさつ・じゃんけん) |
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My Boom 教えます |
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「宝島のなぞをとけ」 |
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この日はトレーニングの初日なので、まずは仲間づくりから始めました。ウォーミングアップで緊張をほぐし、「My Boom 教えます」で、自分の趣味や最近はまっていることなどを紹介し合いました。「宝島のなぞをとけ」では、グループで協力することによって課題を達成する「宝探し」をしました。最初は緊張していた生徒たちも、演習が進むにつれて、次第にうち解けていったようです。 |
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<生徒の感想文から> |
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人の意外なブームが聴けて楽しかった。 |
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みんなの個性ってすごいなと思った。 |
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共通の趣味があるとすごく盛り上がる。 |
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今まで話したことのない人と話せてよかった。 |
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みんなで協力し合えて、グループの人ととても仲良くなれた気がする。 |
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センスのよい人は、時間の感覚さえ備わっているようです。 |
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初めは心配だったが、思っていたよりもずっと楽しかった。 |
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第2回「コミュニケーション・スキル −話の上手な聴き方−」 |
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ウォーミングアップ(「負けた人が勝ち」じゃんけん) |
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3つの聴き方(聞き方)を体験しよう |
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聴く構え「FELORの法則」 |
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ウォーミングアップで「3回早く負けた人から座れる」じゃんけんをしました。日頃の思いこみを取り払って、頭を切り換えてのじゃんけんです。また、サポートの基礎となるコミュニケーション・スキルとして、「話の上手な聴き方」について考えました。相手の話をどのように聴かせてもらえば、相手は話しやすいか、また、聴いてもらってよかったと感じるか、演習を通して体験的に学びました。それをまとめたのが「FELORの法則」です。 |
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<生徒の感想文から> |
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じゃんけんで負けた方がよいのに、勝とうとする自分がいました。 |
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聴くときの態度一つで受ける印象が大きく変わるものなんだなと思った。 |
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意識しなくても自然にこのような聴き方ができるようになりたい。 |
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「ほどよい理解とほどよい共感」を心がけたいと思います。 |
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専門的なことも教えてもらえてよかった。 |
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人を受け入れる大切さがわかった。 |
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なんとなく、今日1日で心があたたかくなりました。次回も楽しみです。 |
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「エゴグラム」今のあなた |
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「エゴグラム」理想のあなた |
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「エゴグラム」の理解と活用 |
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サポート活動をしようと思う人にとって、自己を知ることは大切なことです。自己理解の一つの方法として「エゴグラム」に取り組みました。まずは「ありのままの自分」を知るための「エゴグラム」のプロフィールを描きます。次に理想の自分になったつもりでもう一つの「エゴグラム」を描きます。それらがどのように一致し、どのようにずれているか比較しました。また、「エゴグラム」によってどのようなことが分かるか理解したうえで、今後の自分の在り方を探る手がかりとしました。 |
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<生徒の感想文から> |
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自分は融通がきき、のんびりしているが、義務感・責任感が弱い(あたってる!) |
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私は自由奔放でそれが自己中心的な考え方につながってしまうときがあるので、気をつけたいです。 |
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自分を見つめることができて楽しかった。 |
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自己理解ってむずかしいけれど、こうやってわかるんだなあ! |
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バランスのいい人間になりたい。 |
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エゴグラムは自分の羅針盤。 |
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Win−Win うで相撲(相手の手をテーブルにタッチダウンさせるごとに1000円もらえることにしましょう… さて、あなたはどうしますか?) |
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A |
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「対立の解決」について(調停の手順「アルの法則」) |
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B |
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ロールプレイ(3つのケースについて調停) |
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人と人との対立は自然なものであり、排除することはできません。対立が起こったときに大切なのは、それをきっかけに両者の納得する肯定的な結果を導き出すこと、つまり「Win−Win」のゴールを目指すことです。そのために「Agree=合意(両者に話し合いの意志があること)」→「Listen=傾聴(互いの意見を聴き合う)→「Solve=解決(できるだけ多くの解決法を挙げ、そのなかから実行可能なものを選ぶ」という流れで両者の調停をする方法があります(AL’S Formula =アルの法則)。この方法を用いて、実際にはどのように解決に導いていくことができるのか、3つのケースで「対立する両者の調停をする演習」を行いました。 |
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トレーニングを終えた生徒たちは、「個人プランニング」で、実際にどのようなサポート活動ができるか具体的に考えます。そのときまず、そのサポート活動に伴う困難を予測し、その解決方法を考えてみます。そうすることによって、自信をもってサポート活動に取り組んだり、実際にうまくいかなかったときあわてずに対処することができたりするからです。
また、相談を受けた場合には守秘を伴うこと、自分の限界を知り、場合によっては指導者につなぐことなどの確認もしました。このような共通理解のもと、生徒たちはサポート活動を始めます。 |
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<生徒の感想文から> |
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これから活動しようと思ったときに、問題がまだまだたくさんあるんだと思った。 |
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自分にできることがあるとわかり、うれしかった。 |
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詳しく考えることで、サポート活動に現実味が出てきた。 |
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どんなサポートができるのか、自分一人でできることなのか、他の人の力がいるものなのか、周囲の人の連携が大切なのだと思った。 |
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うまく活動できるかどうか不安だけど、とにかく行動を起こしてみようかと思う。一人では無理かもしれないが、なにか変わると思う。 |
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サポート活動を始めた生徒たちが集まって、フォローアップ・セッションを行います。「どんなサポート活動をしたか」、そしてその活動の「うまくいった点」「うまくいかなかった点」をお互いに共有します。特にうまくいかなかった点については、次回からどのようにすればよいかグループで話し合い、次回からのサポート活動に生かしていきます。このようなことの繰り返しのなかで、サポーター同士が支え合い、個人の力量アップをはかります。また、ピアサポート・グループは「支え上手な人は、支えられ上手でもある」ということを実感する場としても機能します。
実際のサポート活動は「友達の話をよく聴く。相談にのる」「クラスで孤立しがちな友達にあたたかい声をかける。お弁当を一緒に食べる」「積極的にあいさつする」「毎朝教室の換気をし、加湿器の水を入れる」「ピアサポートの広報活動をする(ピアサポーターの紹介を含む)」などで、このような活動を通じて、生徒たちはだれかのために、あるいは自分の所属する集団のために貢献し、自己有用感をもつことができます。そのことが「自分はこれでいいんだ」という自己肯定感を育てることにもつながります。
サポートを受けた友達からも、さまざまな喜びの声が聞かれたことが報告されました。 |
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<生徒の感想文から> |
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ゆっくりではあるが、確実に進んでいると思う。 |
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失敗談を共有できて、有意義な話し合いになりました。 |
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トレーニングで教わったことを思い出して、相手が話しやすいように聴くことができた。 |
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小さなサポートしか思い浮かばないけど、その自然さがいいのかなと思いました。 |
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アドバイスすることにこだわらず、相手の話をしっかり聴くだけでも役立つことがわかった。 |
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秘密を守ることがどれだけ難しいことか・・・。人格のレベルを高めることも重要だと思った。 |
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