教育相談課では、何よりもまず、「安心して相談できる場」の提供を最も重要なこととして考えています。深刻な相談だけでなく、学校生活や家庭生活の中で感じられるほんの些細な気がかりであっても、どうぞお気軽にご相談ください。面接相談と電話相談の両方を行っています。生徒からの相談ばかりでなく、保護者の皆様からのご相談にも対応させていただきます。本年度のスタッフは、各学年3名ずつの計9名です。(裏面のスタッフ紹介をご覧ください。)相談活動を次のような方針で行っています。
(1)相談に来た人が自分の力で一歩を踏み出すお手伝いをします。
無理に話をさせられたり、解決方法を強要されることはありません。あくまでも相談に来た人が主人公です。
(2)秘密は厳重に守られます。
相談をする過程で知り得た個人に関わる情報や、相談の内容は、相談に来た人の了解なしに第三者に(例えば、担任の先生・顧問の先生などでも)話すことはありません。ただし、命にかかわるような場合や犯罪に巻き込まれる可能性の予測されるような場合には例外もあります。しかし、このような場合もできるだけ本人の了解を取ることを基本としています。
(3)気持ちを大切に、共に考える姿勢を大切にします。
相談室では、魔法のような解決策が用意できるわけではありません。不登校の人が相談に来た翌日からすぐに登校できるような方法を提供できるとは限らないのです。だったら、相談しても仕方がないでしょうか?…いいえ。相談室では、相談に来た人の気持ちを大切にしながら、これからどうすればよいかを共に考えることはできると思っています。今の在り方をまずは受け入れることから始めて、本人の意志を尊重しながら、共に考える姿勢で取り組んでいます。
(4)予防的・開発的教育相談も提供します。
教育相談として一般的に考えられている、悩み相談やカウンセリングなどは、問題解決的教育相談です。相談室では、こういった取り組みのほかに、リラクセーションや自己理解、コミュニケーションスキルなど、予防的・開発的教育相談も紹介しています。これらは、よりよく生きていくための指針になったり、問題が発生するのを未然に防ぐことに役立ったりするものです。夏に行う、ピア・サポート集中ワークショップでも、これに関連した多くの役立つトレーニングを用意する予定です。集中ワークショップは、8月3日(火)・4日(水)の予定です。詳細が決まり次第、別途お知らせします。 |
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