毎年この冬の号では、「いじめ問題・悩みに関する調査」の結果を報告しています。この調査は,教育相談課として長年継続的に実施しているものです。生徒の皆さんが「いじめ問題」についてどのように思っているか、日々どのような思いで学校生活を送っているかを調査し、その結果を共に考えることで、気づきや行動変容に結びつくことを期待しています。また学校でも結果を共有し様々な問題に迅速に対応できるよう協議しています。
問A【いじめ・悩みについての質問】の結果 (抜粋)
○全体的な傾向
「体調をよく崩す」「勉強・成績のこと」「将来の見通し」「他人からの評価」の項目は、例年と同じくややポイントが高くなっています。生徒の多くが勉強面や将来についての悩みを抱えており、一番の関心事であるだけに不安や焦りなどの気持ちも大きいようです。また「人の目が気になる」の項目については、毎年どの学年でもポイントが高く、他人との関係の中で自意識が高まるのもこの年代では当然のことといえます。
○いじめの実態について
質問h〜lまでがいじめに関連した項目であり、その数値は高くはないものの毎年皆無ではなく、いじめにつながるような「からかい」や「言葉の暴力」を含めると、本校にもいじめ問題は存在するということです。こういった行為は、軽い気持ちや何気なく行われているかもしれませんが、された方は想像以上に辛い気持ちになり傷ついているのだということがわかります。周囲の人もそのような場面を見たり聞いたりして不愉快な気持ちになり、クラスに改善すべき点があると答えていると思われます。
1=あてはまらない 2=あまりあてはまらない 3=ややあてはまる 4=あてはまる の4件法で回答し、平均値を表す
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「問A」質問事項
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3年
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2年
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1年
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a 生活のリズムが整わず,体調をよく崩す。
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2.0
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2.0
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2.0
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b 友人関係で悩むことがよくある。
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1.7
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1.8
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1.8
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c 学校内に信頼して相談できる人がいない。
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1.7
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1.7
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1.8
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d 勉強の仕方がわからず,集中できない。
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2.2
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2.3
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2.4
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e 将来への見通しが立たず,気力が湧かない。
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2.0
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2.1
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2.1
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f 学校に行きたくないとよく思う。
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1.7
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1.8
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1.8
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g 私には友人がいない。付き合いがうまくいかない。
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1.3
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1.3
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1.3
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h 私はいじめられている。
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1.1
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1.2
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1.1
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i からかわれたり手を出されることがあり,いやだ。
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1.3
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1.3
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1.3
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j 言葉や態度で傷つけられることがある。
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1.5
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1.5
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1.4
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k クラスの中に改めるべき問題がある。
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1.5
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1.8
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1.8
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l いじめたりいじめられたりしている人がいる。
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1.3
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1.4
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1.4
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m 人が私をどう思っているのかとても気になる。
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2.1
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2.3
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2.3
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n 家族には,悩みがあっても相談できない。
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1.7
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1.8
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1.7
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○友人関係の悩みについて
思春期〜青年期を迎え、心と身体の変化に自分自身とまどいながら、その不安定さの中で人間関係、勉強のことなど、悩みは増える一方です。特に人間関係が広がる高校時代には仲間から嫌われていないか、友人といかに上手につきあうか、ということで不安に思っている実態がこの調査からも見えてきます。
悩み苦しむことは、決してマイナスではなく精神的な成長の上では大切な過程です。自分で解決法を見いだしたり、自分の中で折り合いをつけたりしながら大人へと成長していくものです。他人との関係において自分をみつめ、自我の確立をしていくのが、この年代の特徴ともいえます。
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問B【朝日高校に「いじめ」はありますか。あるとすればどのようなことですか】について
(自由記述)
○「知っている限りではない」「あまりない」「目撃したことはない」「知らない」が多数の意見でした。
○「からかい」「陰口」「悪ふざけ」「冷笑」「特定の人を避ける」「成績で人を差別」などいじめとも思え
る事ならたくさんあるという意見も少数ありました。
問C 【もしもいじめにあったり、悩んでいる友人がいたら,あなたはどうしますか】について
(自由記述)
○「相談にのる」「できるだけのことはする」「積極的に話しかける」「両方の話を聞き仲裁をする」
「先生や親に相談する」「孤立させない」「陰ながら手助けする」など、解決について積極的な記述
が例年以上に多くみられました。
○「何もできない」「放置する」という回答が今年はほとんど見られませんでした。
解決にむけて、多くの人が自分なりにできそうな事を考えて回答してくれたことを嬉しく思いました。
この思いがクラス全体、学校全体に広がってくれることを期待しています。
教育相談課では、悩んだり迷ったりしている人の支援をします。いじめられている人、いじめている人、何も出来ずにいる人、どんな生徒の話もその人の立場で聴かせてもらいます。何かすっきりしない思いを抱えて苦しい時には遠慮なく相談に来てください。また、これっていじめかな?と思うようなことを見聞きした時にもぜひ話をしに来てほしいと思います。
私たちはいつもあなたのそばにいること、そして、あなたにはかけがえのない未来があること、忘れないでください。あなたは決してひとりではないのです。
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