◆『相談課便り』第45号◆ ようこそ! 岡山朝日高等学校のホームページです
『相談課便り』第45号 コンテンツ
「教育相談課について」
「学校医によるこころの健康相談」
「スクール・カウンセラーによる相談」
「生徒のセクシャルハラスメント等の相談」
「ピア・サポート活動」
「LHRでの活動」  
「相談課のスタッフ紹介」
修行の話 荒江昌子
<平成28年6月発行>
 <表面>
 <裏面>

 「教育相談課について」   
 教育相談課では「安心して相談できる場」の提供を最も重要なこととして考えています。深刻な相談だけでなく、ささいな気がかりであっても、どうぞお気軽にご相談ください。面接相談と、電話相談の両方を行っています。また、生徒からの相談だけでなく、保護者の皆さんや教職員からのご相談にも対応させていただきます。スタッフは12人で、次のような方針で相談活動を行っています。
 
 ①相談に来た人を主人公とします
  無理に話をさせられたり、解決方法を強要されることはありません。あくまでも相談に来た人が主人公です。
 ②秘密は厳重に守られます
  相談をする過程で知り得た個人に関わる情報や、相談の内容は、相談に来た人の了解なしに第三者に(例えば、担任の先生・顧問の先生などでも)話すことはありません。ただし、命にかかわるような場合や犯罪に巻き込まれる可能性の予測されるような場合は例外とします。しかし、このような場合もできるだけ本人の了解を取ることを基本としています。
 ③気持ちを大切に、共に考える姿勢で対応します  
  相談室では、魔法のような解決策が用意できるわけではありません。不登校の人が相談に来た翌日からすぐに登校できるような方法を提供できるとは限らないのです。だったら、相談しても仕方がないでしょうか?…いいえ。相談室では、相談に来た人の気持ちを大切にしながら、これからどうすればよいかを共に考えることはできると思っています。今の在り方をまずは受け入れることから始めて、本人の意志を尊重しながら、共に考える姿勢で取り組んでいます。
 ④予防的・開発的教育相談も提供します
  教育相談として一般的に考えられている、悩み相談やカウンセリングなどは、問題解決的教育相談です。相談室では、こういった取り組みのほかに、リラクセーションや自己理解、コミュニケーションスキルなど、予防的・開発的教育相談も紹介しています。これらは、よりよく生きていくための指針になったり、問題が発生するのを未然に防ぐことに役立ったりするものです。
 ⑤特別支援の観点からも細やかに対応します
  特別支援教育コーディネーターの信宮先生を中心に、スクール・カウンセラーの先生、校医の先生、相談課のスタッフおよび担任など関係の先生方と連携することで、より効果的な支援ができるように対応します。
     

 「学校医によるこころの健康相談」    
 本校では精神科校医の中野善行先生による「こころの健康相談」を計画し、各回ごとに文書でご案内を差し上げています。専門のお立場からのアドバイスやご支援をいただくことができます。本年度の第1回目は終わりました(5月28日)が、このあと7月・9月・11月に実施する予定です。

 「スクール・カウンセラーによる相談」   
 昨年度に引き続き、スクールカウンセラーとして森口章先生に来ていただいています。先生は高校教師をご退職後、現在は「沢田の杖塾」を主宰され、山陽新聞の相談欄を担当されたり、講演会に回られたり、多方面で活躍されています。本校では、年間12回にわたって生徒や保護者の相談に応じていただいたり、研修会や事例検討会などにもお力添えをいただく予定です。今後の来校予定は以下の通りです。
  6/10(金) 7/8(金) 8/23(火) 9/27(火) 10/21(金) 11/11(金) 12/10(土) 1/13(金) 2/3(金) 3/17(金)
*「こころの健康相談」「スクールカウンセラーによる相談」は予約が必要です。  
 教育相談課(荒江昌子・神田美紀)または担任までお申し込みください。
               TEL  272-1271(岡山朝日高校)

 「生徒のセクシャルハラスメント等の相談」    
 生徒のみなさんがセクシャルハラスメント等のことで相談したいときには、
次のスタッフが対応させていただきます。担任も相談に乗ります。
   荒江 昌子 (国語科・教育相談課長)    
   大口 正行 (保健体育科・保健主事) 
   永田 宏子 (地歴公民科・教育相談係)
   神田 美紀 (養護教諭・教育相談係)

 「ピア・サポート活動」   ★支え合う心を育て、あたたかな学校風土作りを目指します★ 
 生徒の間に相互支援の力を育てるピア(仲間)サポート(支援)活動を、本年度も実施します。
この活動を通じて、生徒が自己肯定感を増し他者を尊重し(自重互敬)、いじめや不登校の起こりにくいあたたかい風土が築かれることを目指しています。人の間で生きていく中で、誰かとつながっているという思いはとても大きな力を与えてくれます。
 希望者を募り(5月)、トレーニングを行い(6~8月)、夏休み後半から実際の活動に入ります。その後は、活動を報告したり新たな取り組みを考えるフォローアップセッションを実施します。トレーニングでは、「話の上手な聴き方」「自己理解」「リラクセーション」「対立の解消」などについて学びます。この活動を通して、たくさんの笑顔に出会わせてもらっています。将来、教師や医師・看護師・保育士などの仕事に就きたいと考えている人には、ぜひとも学んでほしい内容ばかりです。本年度もたくさんの生徒の参加を待っています。
 ★過去の活動の様子を岡山朝日高校のホームページで見ることができます。
                      http://www.asahi.okayama-c.ed.jp/

                                              
 「LHRでの活動」    
  教育相談課では、LHRの「人間関係作り」において、学年団からの要請に応えて、「協力して課題を解決する」グループ・ワーク・トレーニングや自己理解の機会なども提供しています。去る 4月14日・28日(1・2年生)のLHRでは、「自分を知り・他者を知る」ことで人権を尊重する意識を育てることを目標としたワークショップを実施し、好評でした。また、近年注目されてきた特別支援の観点にも立って、スクール・ カウンセラーの先生、校医の先生、相談課のスタッフおよび生徒課の先生方とチームを作って生徒を支援する活動も行っています。事例の内容によっては、特別支援学校とも連携して効果的な支援ができるようにしたいと考えています。 2・3学期には、ピアサポーターや保健委員が運営する「上手な話の聴き方」(1年)・「リラクセーション」(2年)のLHRを計画しています。

 「28年度 相談課スタッフ自己紹介」  よろしくお願いいたします。  
   
中村祟 Takashi Nakamura(3年C組甲担任・理科)
 今年度から教育相談課になりました。話をするのも聞くのも好きなので,気分転換の手伝いができたら,と思います。ぼちぼち行きましょう。
島村精二 Seiji Shimamura(3年C組乙担任・英語科)
 オノ・ヨーコの言葉に,"A dream you dream alone is only a dream. A dream you dream together is reality." というものがあります。3年生諸君は受験という試練を迎え,悩み苦しむ日々が続くかもしれません。でも,君たちの周りにはともに「夢見る」素晴らしい仲間がいます。一緒に歩んでいきましょう。
小網晴男 Haruo Koami(3年D組甲担任・理科)
 私達のルーツは,これから何処へ向かおうとしているのか?140億年の宇宙の歴史,46億年の地球の歴史を紹介しながら,答えの出ない問いに悪戦苦闘しています。如何なる成長段階であっても,”The important thing is not to stop questioning.”は重要ですね。物理準備室や多目的教室に生息しています。一度,美しいAT火山ガラスを見に来ませんか?
大塚崇史 Takashi Otsuka(3年G組甲担任・国語科)
 「大切なのは、自分の持っているものを活かすこと。そう考えられるようになると、可能性が広がってくる」‐‐メジャーリーガー、イチロー選手のことばです。今いる場所から進めそうにないと思って悩むとき、そういう風に考えると、少し気持ちが楽になるような気がします。「自分」というものは、実は「私」自身がまだまだ知らない可能性を持っているものかもしれませんね。
永田宏子 Hiroko Nagata(2年C組乙担任・地歴公民科)
 バタバタとした怒濤の春が過ぎようとしていますが,みなさんうまく乗り切れましたか? 新しいクラス,新しい友達,新しい先生……新鮮でワクワクする一方で,不安や心配もあったのではないかと思います。完璧は美しいけれど,ほどほどもまたよし。朝日高校での生活があなたにとってちょっとしんどくなった時,声をかけてください。いっしょにいい方法を考えましょう。
橋本美未 Yoshimi Hashimoto(2年F組甲担任・国語科)
「人間は一生のうち逢うべき人に必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎないときに。」日本の哲学者であり、教育学者でもある森信三の言葉です。この朝日高校で友達や先生方に囲まれて過ごすこのとき、逢うべき人に出会っている。今、このときの出会いを大切にしたくなる言葉です。そんな気持ちで暮らしてみると世界の見え方も違ってくるように感じます。ちょっと疲れたなと感じるとき、よかったら声をかけてみてください。
信宮優子 Yuko Shingu(2年G組甲担任・英語科)
 我が家では、休日の昼食にうどんが頻繁に登場します。夫と子供たち4人に食べ方を尋ねるといつも全員ばらばらです。温ぶっかけ,かけ,釜揚げ,冷ざる,時にはカレー。薬味もそれぞれ違います。ネギ,生姜,卵,ごま,ワサビ,海苔,時には山芋。うどん屋さながら,文句は言わずに用意しています。個性を育む選択幅の確保には,ちょっとした手間と暇がかかるものです。さて対労力効果は期待できるでしょうか?
内田康晴 Yasuharu Uchida(1年C組乙担任・数学科)
 比較的話しかけやすいタイプではないかと思います。朝などたいてい7時すぎくらいから,職員室にいます。私自身が諸君に勉強するようにプレッシャーをかけストレスを与えている存在なのかもしれないのですが,もし私でよければいつでもどうぞ話しに来て下さい。
松北髙行 Takayuki Matsukita(1年G組乙担任・音楽科)
音楽の松北です。みなさん新学年になり「 あれもこれもがんばらないと・・・。」と、毎日忙しく過ごしていたらもう6月。この2ヶ月を少し振り返り、がんばってきた自分を褒めてあげて下さい。そして何か困っていることがあったら、いつでも声をかけて下さい。一緒に考えましょう。
柴田みさえ Misae Shibata(1年I組甲担任・英語科)
 毎年春になると,枝一杯に花をつける桜の木を見て,この植物が一年間蓄えてきた力に感動します。楽しいことも,ちょっとしんどいことも全てが皆さんの栄養となって,それぞれの花を咲かせることができるよう,私なりのサポートができればと思っています。
竹内梨子Riko takeuchi(保健体育科・1年団所属)
 過度なストレスを抱えていませんか? 成長するために役立つストレスもありますが限度を超えたストレスは、心にも体にも大きく影響します。ストレス対策としてはリラクゼーションや気分転換を行う、また、誰かに話すことによって解決できることもたくさんあります。自分にあった対策を見つけてストレスとうまくつきあっていきましょう。私は皆さんのストレス対策のお手伝いが出来たらと思っています。一緒に体を動かしたり、話をしたりしましょう。
神田美紀 Miki Kanda(養護教諭・2年団所属)
 みなさんは「心身相関」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。この言葉は「心」と「身体」という、一見対照的に存在しているような二つのものが相互に関係し、一体のものであるという見方を意味します。「心」が元気になると「身体」も元気に。その逆もよく保健室では目にします。私は、あなたの「心」と「身体」が少しでも元気になるお手伝いが出来たらと思っています。気軽に保健室を来てくださいね。
高山あゆみ Ayumi Takayama(養護助教諭・1年団所属)
 朝日高校に来て2ヶ月が経ちました。1年生の皆さんは新しい学校、新しい友達。在校生のみなさんは新しいクラス。これからの日々が楽しみでドキドキする反面、緊張や不安からのドキドキがたくさんあったと思います。家に帰ったら課題や予習等あると思いますが、自分なりのリラックス方法でしっかり心と身体を休めてくださいね。ちなみに私はヨガとピラティスでリフレッシュしています。1年間よろしくお願いします。

修行のはなし    
荒江 昌子 Akiko Arae
 
 落語が好きなので、落語家がテレビに出ると自動的に録画される。先日、立川談春の出演した対談番組が録画されていた。対談の相手は、恵林寺住職古川周賢老大師。そのお話が面白かったので、三点紹介したい。
①禅寺の修行では一生懸命やって1時間の仕事を45分くらいでやらされる。死物狂いでやっても間に合わない。最初は「はよ、せい」しか言われない。早くできるようになったら「アホ、はやいだけじゃないぞ」と怒られる。丁寧にやることを覚えたら、「バカ、先のことを考えてやれ」と言われ、段取りを覚える。
 これを聞いていて、高校での勉強も禅寺の修行に近いなと思った。到底できそうもない量の予習をやらされ、死物狂いでやる。なんとかできるようになったら、形だけやってもダメだ、質を考えろと言われる。さらに先の志望を考えろ、高い志望を持って勉学に取り組めと言われる。アホとかバカとか言われないだけだ。
②修行の話は、まだ続きがあって、例えば死物狂いで掃除をやっても間に合わない時、師匠に「知恵を使え」と言われる。知恵=要領だが、それは真面目な人間にとってはズルだと思える。知恵とズルの違いは本人の心にある。つまり手抜きをしたらそれはズル。そして手抜きをしたかどうかは自分でわかる。時間内で最善を尽くしたかどうかだ。自分だけがそれをわかる。
 この話もまた高校生活に(また大人の生活にも)通じる。どこまで頑張るかの基準は人によって違う。自分のガンバリに対する評価基準は自分の心の中にある。それは他人と比べても意味がないものだ。自分の基準で自分を評価すればいいのだ。
③今の社会は「何のために」が分からなければダメだと思っている。ところが人が分かることはたかが知れている。だから、雑巾を持って拭く=修行するしかない。やっている中で見つけるしかない。雑巾を持った人間だけが前へ進める。
 この「雑巾」を「鉛筆」に変えて読めば、これまたみなさんの高校生活に当てはまるのではないか。
 最後に、禅寺では、本人に続ける意志があれば仲間として絶対にその人を支えるそうです。私たちもまた朝日の仲間を支えていきたいと思っています。
                                       (3年D組乙担任・国語科・教育相談課長)

教育相談課のトップページへ岡山朝日高校Webのトップページへ
Copyright (C)  OKAYAMA-ASAHI High School, All rights reserved.