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『相談課便り』第53号 コンテンツ
「教育相談課について」
「学校医によるこころの健康相談」
「スクール・カウンセラーによる相談」
「生徒のハラスメント等の相談」
「ピア・サポート活動」
「LHRでの活動」  
「教育相談課関連行事」  
「30年度 相談課スタッフ紹介」
<平成30年6月発行>
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 「教育相談課について」   
 教育相談課では「安心して相談できる場」の提供を最も重要なこととして考えています。深刻な相談だけでなく、ささいな気がかりであっても、どうぞお気軽にご相談ください。面接相談と、電話相談の両方を行っています。また、生徒からの相談だけでなく、保護者の皆さんや教職員からのご相談にも対応させていただきます。スタッフは12人で、次のような方針で相談活動を行っています。
 
 ①相談に来た人を主人公とします
  無理に話をさせられたり、解決方法を強要されることはありません。あくまでも相談に来た人が主人公です。
 ②秘密は厳重に守られます
  相談をする過程で知り得た個人に関わる情報や、相談の内容は、相談に来た人の了解なしに第三者に(例えば、担任の先生・顧問の先生などでも)話すことはありません。ただし、命にかかわるような場合や犯罪に巻き込まれる可能性の予測されるような場合は例外とします。しかし、このような場合もできるだけ本人の了解を取ることを基本としています。
 ③気持ちを大切に、共に考える姿勢で対応します  
  相談室では、魔法のような解決策が用意できるわけではありません。不登校の人が相談に来た翌日からすぐに登校できるような方法を提供できるとは限らないのです。だったら、相談しても仕方がないでしょうか?…いいえ。相談室では、相談に来た人の気持ちを大切にしながら、これからどうすればよいかを共に考えることはできると思っています。今の在り方をまずは受け入れることから始めて、本人の意志を尊重しながら、共に考える姿勢で取り組んでいます。
 ④予防的・開発的教育相談も提供します
  教育相談として一般的に考えられている、悩み相談やカウンセリングなどは、問題解決的教育相談です。相談室では、こういった取り組みのほかに、リラクセーションや自己理解、コミュニケーションスキルなど、予防的・開発的教育相談も紹介しています。これらは、よりよく生きていくための指針になったり、問題が発生するのを未然に防ぐことに役立ったりするものです。
 ⑤特別支援の観点からも細やかに対応します
  特別支援教育コーディネーターの信宮先生を中心に、スクール・カウンセラーの先生、校医の先生、相談課のスタッフおよび担任など関係の先生方と連携することで、より効果的な支援ができるように対応します。
     

 「学校医によるこころの健康相談」    
 本校では精神科校医の中野善行先生による「こころの健康相談」を計画し,専門のお立場からのアドバイスやご支援をいただいています。本年度の第1回目(5月31日)は終わりましたが,このあと6月28日・10月11日・12月13日にも実施します。各回ごとに文書でご案内を差し上げますので,希望される方は申込みをお願いします。

 「スクール・カウンセラーによる相談」   
 スクールカウンセラーとして森口章先生に来ていただいています。先生は高校教師をご退職後,現在は「沢田の杖塾」を主宰され,山陽新聞の相談欄を担当されたり,講演会に回られたり,多方面で活躍されています。昨年度より回数を増やし,年間15回にわたって生徒や保護者の相談に応じていただいたり,研修会や事例検討会などにもお力添えをいただく予定です。今後の来校予定は以下の通りです。
  6/26(火)7/25(水)8/28(火)9/12(水)9/28(金)10/24(水)10/29(月)11/20(火)12/20(木)1/11(金)1/29(火)2/19(火)3/15(金)   
 *「こころの健康相談」「スクールカウンセラーによる相談」は予約が必要です。
    教育相談課(柴田みさえ・山下知子)または担任までお申し込みください。
               TEL  272-1271(岡山朝日高校)

 「生徒のハラスメント等の相談」    
 生徒のみなさんがハラスメント等のことで相談したいときには,次のスタッフが対応させていただきます。もちろん担任も相談に乗ります。
 柴田 みさえ(英語科・教育相談課長)    大口 正行 (保健体育科・保健主事) 
 荒江 昌子 (国語科・教育相談係)       山下 知子 (養護教諭・教育相談係)
 竹内 梨子  (保健体育科・教育相談係)


 「ピア・サポート活動」   ★支え合う心を育て、あたたかな学校風土作りを目指します★ 
 生徒の間に相互支援の力を育てるピア(仲間)サポート(支援)活動を,本年度も実施します。
この活動を通じて,生徒が自己肯定感を増し他者を尊重し(自重互敬),いじめや不登校の起こりにくいあたたかい風土が築かれることを目指しています。人の間で生きていく中で,誰かとつながっているという思いはとても大きな力を与えてくれます。
 希望者を募り(6月),トレーニングを行い(6~8月),夏休み後半から実際の活動に入ります。その後は,活動を報告したり新たな取り組みを考えるフォローアップセッションを実施します。トレーニングでは,「話の上手な聴き方」「自己理解」「リラクセーション」「対立の解消」などについて学びます。将来,教師や医師・看護師・保育士などの仕事に就きたいと考えている人には,ぜひとも学んでほしい内容です。1,2年生の保健委員の人にも協力をお願いして活動をしています。保健委員以外にもたくさんの生徒の参加を待っています。

                                              
 
 「LHRでの活動」    
  教育相談課では,クラス内の「人間関係作り」を少しでもサポートできるように,
LHRでの活動も計画実施しています。主なものとして,次のようなものがあります。
・「ケータイ安全教室」(生徒課・人権教育委員会と連携)1・2年生対象(6月28日)
・いじめ悩み調査(3年生5月24日,1・2年生9月20日)
・「話の上手な聴き方」1年生対象(11月15日)
・ストレスとの上手な付き合い方~リラクゼーション 2年生対象(1月17日)

クラスでの活動を通して,協力し支え合う大切さを感じる機会になればと考えています。またいじめはもちろん悩みを抱える生徒の心の声を聞くことができるように,「いじめ・悩み調査」も大切に考えています。調査の結果については,12月号で報告させていただく予定です。

 
 「教育相談課関連行事」    
4月17日 1年人間関係作りミニHR(生徒) 
20分程度で簡単なエクササイズをしながら,HR長の司会により,お互いに少し「知り合う」時間を1日HRに向けて持ちました。今まで話したこともないクラスメートに話しかける良い機会となりました。
4月23日 スクールカウンセラー来校(生徒・保護者) 相談件数 4件
4月24日 レクのお仕事レクチャー会(生徒)

昼休みの時間お弁当を持ち寄って,2年生有志が1年生1日HRレクレーション係に昨年度の経験談を交えながら,レクレーションをどう盛り上げるか知恵を出し合いました。
5月23日 いじめ問題対策委員会・特別支援教育委員会・アレルギー対応委員会(教員)
朝日高校いじめ防止基本方針に従って,いじめの未然防止,いじめの早期発見,いじめの実態把握と対処について今年度の方針を確認しました。また心や体について配慮すべきことを抱える生徒について情報共有をしました。
5月25日 スクールカウンセラー来校(生徒・保護者)相談件数 4件
5月25日 ピアサポート参加募集開始(生徒)

6月23日(土)と7月24日(火)はCYBERDYNE社で心理士をされている池本しおり先生に来ていただいてトレーニングを実施します。7月24日はオープンスクールの日でもありますので活動の一部を公開する予定です。
5月31日 心の健康相談 精神科校医の中野善行先生来校 (生徒・保護者)相談件数 4件
 「30年度 相談課スタッフ自己紹介」    
   
内田康晴 Yasuharu Uchida(3年A組乙担任・数学科)
 
3年生で数学を担当しています。年齢は,今年60歳になります。 (自分が60歳になるなんて信じられません。)「悩みを解決します。」なんてとても言えませんが,話を聞くことや,ひょっとして欠席が続いて数学の勉強が遅れていたりしたら,追いつく勉強の応援くらいは出来るかもしれません。朝はたいてい7時過ぎくらいから職員室にいます。(年寄りは朝が早い!)どうぞ気軽に訪ねてきて下さい。
竹内直志 Naoshi Takeuchi(3年C組乙担任・地理)
 
この5月の連休に冬に種まきをした絹さやエンドウが収穫できました。実をつけるかどうか不安でしたが,素敵な実をたくさんつけてくれました。鍬で耕し,肥料と石灰を土に混ぜ込み,枝が伸びてきた頃に支柱とネットを張ってやりました。日々,成長していく枝を見ては収穫を楽しみにしていました。成長を観察できることはこの上ない喜びになるものです。
門間紀子 Noriko Kadoma(3年D組甲担任・英語科)
 
“You’ll never find a rainbow if you’re looking down.” イギリスの喜劇俳優チャールズ・チャップリンの言葉です。辛い時,苦しい時こそ,顔を上げて。そして小さな幸せや喜びに気付けたら,少し前向きになれるかも。それでも落ち込んで下を向いてしまうなら,誰かに話を聞いてもらうのもいいかもしれません。気軽に声をかけてくださいね。
荒江昌子 Akiko Arae(2年B組乙担任・国語科)
 
頭の中を曲がぐるぐる回ることがある。今はキアラ・セトルの “This Is Me”が時々回っている。その歌詞にI know that there's a place for us / For we are glorious という一節がある。学校がそんな場所であれば,と思っています。
竹内梨子Riko Takeuchi(保健体育科・2年団所属)
 過度なストレスを抱えていませんか?限度を超えたストレスは,心にも体にも大きく影響します。ストレス対策としてはリラクゼーションや気分転換を行う,また,誰かに話すことによって解決できることもたくさんあります。自分にあった対策を見つけてストレスとうまくつきあっていきましょう。私はみなさんのストレス対策のお手伝いが出来たらと思っています。気軽にいつでも話しかけてください。
中野正勝Masakatsu Nakano(1年A組乙担任・地歴公民) 
 五月病になっていませんか?今年度から相談課に入りました中野です。1年団に所属しながら,
3年生の授業へも行きます。生徒課の保導係にも所属しています。ハンドボール部顧問でもあります。多感な青年期の相談に応じます。
松北髙行 Takayuki Matsukita(1年F組乙担任・音楽科)
 
ふと気付いたらもう6月。アッという間の2ヶ月間,みなさん上手に乗り切ることができましたか? 新しい環境にも慣れ,自分の立ち位置がちょっと分かりかけてきた頃ではないでしょうか。いろいろ不安な事があるかもしれませんが,要領よく考え上手に過ごせば楽しいことも増えるはず。何か行き詰まったら気軽に声をかけて下さい。
信宮優子 Yuko Shingu(1年B組甲担任・英語科)
 
ALTのロイド先生はジャマイカ出身。彼によく言われます。"Why are you always running? STOP RUNNING!" そんなに走っているかしら?ジャマイカ式のゆとりを,余裕のコツを学びたいと思いつつ,日は過ぎる・・・。のんびり人と話す機会を持ちたいのは私だったりするかも。
永田宏子 Hiroko Nagata(補習科担任・世界史)
 
こんにちは。補習科担任ですが,1年生6クラスの授業に行っています。北校舎東階段をフウフウ言いながら4階まで上がっていると,操山の若葉に目を奪われる季節です。みなさんは授業に急いでいて,またうつむき加減に歩いていて,緑を楽しむ余裕を失っていませんか? 辺りを見回してみると,ホッと心を和ませる風景が朝日高校には随所にあります。さあ,一緒に一息つきましょう。
山下知子 Tomoko Yamashita(養護教諭・1年団所属)
 
この春,岡山南高校から転勤してまいりました。私には3人の子どもがいますが,同じ親から生まれていても三人三様。それぞれの個性に合った生き方をしてもらいたいなぁ・・・と,常々思っています。そのうちの一人は朝日高校卒業です!ここでの毎日は,子どもの青春時代を垣間見るような,そんな楽しみもあります。部活動は,JRC部とピアサポート同好会が担当です。
 これから,みなさんといろんな話ができることを楽しみにしています。どうぞ,よろしく!!
高岡麻衣 Mai Takaoka(養護教諭・2年団所属)
 
6月を迎え,新しい環境に少しずつ慣れてきた頃でしょうか。慣れない環境に身を置いて,それでも日々は過ぎていく・・・疲れが出やすい頃だと思います。心と体はつながっています。心の疲れ,体の疲れ,自分自身が発するSOSに耳を傾けて,疲れたときにはふと立ち止まって休み,また頑張るパワーを蓄えましょう。そのお手伝いができればいいなと思っています。



                   柴田 みさえ(2年E組乙担任・英語科・教育相談課長)
 
年をとると涙もろくなるとどこかで聞いたことがあるのですが,最近授業の予習でちょっとうるうるしてしまったお話があります。私は2年生の英語を担当していますが,コミュニケーション英語Ⅱの授業でイレーナ・センドラーさんという第二次世界大戦中ユダヤ人迫害に立ち向かった女性の話を読んでいます。ソーシャルワーカーとして働いていた彼女は仲間と共にゲットーと呼ばれる隔離地域に住まわされているユダヤ人のお世話をしていましたが,そのユダヤ人達が死の収容所で殺されてしまうことを知り,子供達を可能な限り救おうと親を説得し,子供達を商品や棺に紛れ込ませて脱出させます。自分自身の命も危険にさらされる状況で信念を持って活動を続ける勇気ある女性の生き方を読みながら,自分はなんとのほほんと生きていることかと猛反省すると共になぜこのような悲惨なことが実際に行われていたのか考えさせられるお話でした。この教材の目的は過去の過ちを語り継ぐことの大切さや人権問題について考えることなのですが,彼女が両親に子供達を手放す説得をする場面で,父親は同意したものの母親が同意しなかったために,家族全員が死の収容所へ送られてしまう部分があります。私自身も子供を手放すことが出来ないかもしれない・・・とうるうるしてしまったのです。命を守ることが最優先なのはわかっていますが,親を亡くして生き延びた子供の将来がどうなってしまうのかを考えると,何が正しいのか,何が幸せなのかなんだかわからなくなってしまいました。学習した後で生徒にも感想を聞いてみたいと思うのですが,さてどのような感想が出てくるのでしょうか。難しい問題であり,正解もないのですが,だからといって適当に終わらせるのではなく,答の出ない問題に自分自身の答を出そうと悩む生徒であって欲しいと思っています。少々重たい話になってしまいましたが,かなり真剣に悩み,考えたのにもかかわらず,帰宅して,おやつとゲーム三昧の息子を見たとたん,なぜそんなに悩んだのかと後悔したのも事実です。理想の母親になるには果てしない努力が必要のようです。


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