<ESS部>【県大会優勝】第12回岡山県高校生英語ディベート大会

ESS部は、12月16、17日(土、日)に栃木県宇都宮市の作新学院大学で開催された第18回全国高校生英語ディベート大会in栃木に参加しました。
この大会は各県大会や地区大会を突破した全国の64校が参加するもので、高校生の準備型の英語ディベート大会としては最大のものです。
朝日高校ESS部は10月末に開催された岡山県大会で優勝し、2年連続の出場権を獲得していました。
ここ3年間は新型コロナウイルス感染症の影響から全国大会がオンライン開催となっており、久しぶりの対面形式での全国大会となりました。

16日(土)に予選4試合が行われ、引き続いて17日(日)に予選2試合が行われました。また、16日(土)の夜には交流会が行われ、各校の生徒同士が交流する機会がありました。

大会の結果は以下の通りです。
<岡山朝日高校(2年生5名、1年生1名)>
・第1試合:熊本高等学校と対戦し勝利
・第2試合:栃木女子高等学校と対戦し勝利
・第3試合:伊奈学園総合高等学校と対戦し引き分け
 なお、対戦相手の伊奈学園総合高等学校は本大会の準優勝校でした。
・第4試合:富山国際大学附属高等学校と対戦し敗北
・第5試合:那覇国際高等学校と対戦し引き分け
・第6試合:鹿児島中央高等学校と対戦し敗北
 予選6試合で2勝2敗2分となり、参加64校中27位でした。

結果としては、やや悔いの残る順位となりましたが、選手生徒がみな深く考えた議論を展開することができ、随所に朝日高校ESSの良さが輝くディベートを行うことができました。
加えて、選手以外でも観戦のため宇都宮まで一緒に足を運んだ部員たちも熱心に試合を見て、情報共有や振り返りをしていました。また、宇都宮に来ることができなかった部員たちも議論の準備など様々な面でのサポートをしてくれており、強いチームワークが感じられました。
なお、本大会でESS部は代替わりを行い1年生中心での活動となります。また、一部の2年生は本大会で引退となります。

全国大会に際しては、3年生の先輩部員たち、保護者の皆様、様々な先生方、生徒会の皆さん、同窓会の方々など、多くの方から様々な形で応援を頂きました。練習試合をしていただいた学校も数え切れないほどです。以下の振り返りの通り、皆様のおかげで非常に貴重な経験をさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

今後は2月の即興型英語ディベートの岡山県大会に向かって一層の研鑽を積んでいきます。引き続き応援をどうぞよろしくお願いいたします。

<大会を振り返って>
今大会に参加した生徒の振り返りを共有します。思いのこもった大会で長いものもありますが、読んでいただければ幸いです。
※ 振り返りに含まれている。ディベート用語について補足です。試合の流れを記録する用紙をフローシートと呼びます。立論をコンスト、反論をアタック、再反論をディフェンスと呼んでいます。
※ 振り返りに含まれている来年度岡山開催について、来年度「第19回全国高校生英語ディベート大会」は岡山大学を会場に開催予定です。

<2年生>
〇 昨年全国大会に出場した先輩に引き続き、2年連続での全国大会出場を果たすことができ、とても嬉しく思います。昨年はオンラインでの開催だったため、今回初めて全国のディベーターたちと顔を合わせ、対面の試合でしか味わうことのできない迫力を感じることができました。
結果は2勝2分2敗となり悔しさが残りますが、結果に関わらず、試合を重ねるごとにチームとしての成長が感じられ、何よりも、最後まで気を緩めることなく全力を出し切った私達のチームをとても誇らしく感じています。また、全国の高い志をもった高校生と試合や交流をしていく中で、高いディベートスキルに刺激を受けたり、親しい友達をつくることができ、とても貴重な経験になりました。
そして、私達2年生にとって準備型ディベートはこの大会で最後となります。2年間、部活のほとんどの時間を準備やディベートに費やしてきましたが、この大会は、そのすべての時間が決して無駄ではなかったと思わせてくれた最高の思い出になったと感じています。
最後に、ご指導くださった先生方、私達に全国大会への道を切り開いてくださった先輩方、準備を手伝ってくれた1年生、そして最後まで一緒に戦ってくれたチームメイトに感謝を述べたいです。本当にありがとうございました。今後も2年間積み重ねてきた経験を活かし、精進したいと思います。

〇 今回の大会では全国各地のディベーターを前にして、今までにない緊張とこの論題での最後の試合になるという寂しさ、そして今まで準備してきた自分たちの論で精一杯戦おうという気合を抱えて臨みました。一試合ごとに修正を重ね、チーム全体で成長しながら6試合を戦い抜いた2日間だったと思います。試合中だけでなく、交流会などを通じて全国各地のディベーター達と接する機会が持てたことで、全国大会に出ることができた価値を感じました。
 ESS部に入部した当初は、先輩や周りの英語力に圧倒されてばかりでしたが、顧問の先生方を始めとする熱心な指導者や練習の機会に恵まれて、英語力だけでなく、それ以上にディベートでの論理力を得ることができ、チームメイトとの仲を深めながら、全国大会のチームの一員として出場できたことにとても感謝しています。一試合、一試合において、自分たちの議論を深めて、美しいディベートを追求していくこのチームでディベートができたことは、自分を成長させてくれた貴重な経験になりました。ここで得た糧をこれからの人生で活かし、英語やディベート力で活躍の場を広げていける人間になりたいと思います。

〇 今までに取ったフローシートや印刷したプリントを積み上げてみると、二年間の英語ディベートの思い出の深みを感じずにはいられない。初めはスカスカだったフローシートも、今回の全国大会では文字がひしめき合い、論が削られているか残っているかのマルバツもつき、自分ならどう返すかというコメントも残り、重要性と可能性の考察も入っている。準備型ディベートでは、欠員が出ない限り、私は立論という非常に軽い役割であり続けたために、いつもチームメイトに勝たせてもらっているだけで、何もできないと引け目を感じていた。そのうえ中国大会では自分がアタックをしたがために皆を負けさせてしまったという罪悪感もあった。しかし、普段あまりスピーチをしなくても良いぶん、客観的にディベートを聞く能
力は人一倍身につけられたような気がする。だが、だからこそ、もどかしさは残る。試合中は、不用意に時間を奪ってしまうことを恐れ、自分の思ったことを後のスピーカーに伝えられない。観戦中は、ジャッジと判断が食い違うことに反感を覚えてばかり。今まであからさまな弱音を吐くことはなかったが、引退に際して振り返ってみると、私は無力感に苛まれてきたのかもしれないと思う。もちろん、チームメイトとともに英語でディベートをした経験はこの上なく楽しく、充実していたと思うが、後輩たちには、私と同じような後悔を残してほしくない。今年の後輩は明るく、皆フローシートをしっかり取れ、英語力も高いので優秀だが、県大会後に悲観的になっていた子も少なくない。今後一年間では、後悔を残さぬように、
自分のできそうなことに積極的に挑戦していってほしい。人数が多いぶん試合に出る機会が少ないかもしれないが、英語に触れる機会は自分で作るもの。全国のディベーターの英語力の高さに誰もが圧倒されたと思うが、朝日高校ESS部で鍛えることもできるはずなので、様々な場面で全員が活躍できることを願っている。私もここで述べた後悔をバネに、将来は積極的に英語のスピーチ力を高め、グローバルに活躍する人材になりたい所存だ。最後に、改めて、私たちに手厚い指導を施してくださった顧問の先生方、こんなに不甲斐ない私をチームメイトにして全国大会に導いてくれた同級生、笑顔を振りまきながら準備を手伝ってくれた後輩に心から感謝する。

〇 今大会のディベートのお題は「日本政府は代理出産を合法化すべきか否か」というもので、代理母や産まれてくる子どもの安全性や、代理出産の費用、法整備など多くの要素が絡んでいるために、とてもデリケートなものとなっていました。題材が複雑な分、準備は大変でしたが、この活動をしていないと得られない経験があったと思います。
 また、私は全国大会という舞台に立つのは初めてで、そしてもう二度とない機会だろう思ったので、とにかく楽しんで自分の精一杯を出し切ろうと努めました。正直なところ、もう少し順位を伸ばしたかったですが、そんな悔しさは吹き飛んでしまうぐらいに、大会後は達成感に満たされていました。そして、そのような感覚が体験出来たことは非常に有難いことだと思っています。
 そして何より、チームメイトに感謝しています。私は2年生からの入部なので、ほかのメンバーとは1年差がついており、それ故に試合中は助けられてばかりでほかのメンバーのサポートはほぼできていませんでした。それでもチームメンバーと認めてくれて、一緒に戦ってくれたことには感謝しきれません。本当にいい仲間を持てて幸せでした。
最後に
 これ以上ないぐらい楽しかった、心からESS部に入って、ディベートに触れて良かったと思えた、そんな2日間でした。顧問をはじめとする、私たちを支えてくれた人たち、ありがとうございました。

<1年生>
〇 今回の全国大会は、選手として参加することはできなかったが、本当に行って良かった、これからも頑張っていこうと思えるものだった。全国の場には自分の想像を遥かに超える強さのチームがたくさんいて、驚きの連続だった。新しいディベートを見たような気持ちがして、ワクワクの連続だったが、同時に来年までに自分たちはこのレベルまで持ってくることができるのかと焦りも感じた。だからこそ、これからの部活では全力で取り組み、今回見つけた理想とするスタイルに近づけるように先輩たちを見習って努力していこうと思う。そして、必ず全国大会に行こうと思う。

〇 今回の大会では、自分が実際にスピーチをすることはありませんでしたが、全国の様々な高校のディベートを見て、各校のディベーターの英語力や、論理力の高さに圧倒されました。約一年間、同じ論題に取り組んできたので、議論が最初に比べはるかに理解できるようになっていて、試合の中で、参考にしよう、と思うポイントも今までよりも多く見つけられました。ディフェンスでは、すべての反論を均等に返す人もいれば、そのディベートの中で核となる議論を重点的に返す人もいるなど、それぞれのディベーターに自分の勝ち方があり、多くの試合を見ることで、よりそれが体感できました。今後、自分がもっと多くの試合を行う中で実践していきたいです。そして、全国の、自分たちと同じようにディベートに取り組ん
でいる仲間に実際に会えたことも貴重な体験となりました。先輩方のように全国大会に出場し、良い結果を残せるよう、来年度の活動の中でも、今回の経験を活かしていきたいと思います。

〇  全国の『強さ』を肌で実感した。いろんな意味での強さがあった。
 一つ目は議論としての強さがあった。自分たちが思いもよらなかった立論があったり、チームワークがあったり、英語のうまさがあったり、レベルの高いディベートに圧倒された。
 二つ目は大会を通してチームが成長する全国大会自体の強さがあった。上記で述べたようにディベートの質が高いからこそどのチームも試合を重ねることでディベートがうまくなっていた。
個人としても前よりも議論が理解できるようになったり楽しめるようになったりした。
 今回の貴重な経験を活かして来年の岡山開催に準備していきたい。

会場にて集合写真
会場の様子
試合の様子
宇都宮名物の餃子も楽しみました。