高校生のためのアスペン古典セミナー
[8月6日(火)~8月7日(水) 岡山県青少年会館]
「アスペン古典セミナー」は、アリストテレス、カント、松尾芭蕉等の古典を題材に、講師や参加者同士が互いの意見を述べあい、物事を深く考え抜くこと、人の意見に耳を傾けること、自分の考えを他者に伝えることなどを通して豊かな人間性を育むことを目的として実施しています。AI時代において、物事の本質を掴むリベラルアーツを学ぶ場として、世界的にも注目されている研修の高校生版です。今年は6月9日(日)に予備セッションを行い、8月6日(火)、8月7日(水)の2日間、県内の高校生15名が集まり、対話を通して考えを深めて行きました。8月7日には、伊原木隆太岡山県知事が参加者を激励してくださいました。
「アリストテレスの『形而上学』は、文章が難しくて、自分でもよくわからなかったのですが、セッションの中で自分の解釈を伝え、それに対する他の人の意見を聞いていくことで、改めて自分の意見が深まっていくように思いました。私は文学部で俳句を作っていますが、言葉を使って人に何かを伝えることは本当に難しいと感じます。」
(1G 宇野くん)
「オルテガの『大衆の反逆』が印象に残りました。オルテガは「大衆」をリードするのがエリート層だと述べていたけれど、こういうセッションに参加して、自分の意見を述べ合える人が増えることで、周囲に流されるのではなく、考えて行動する人が増え、そのことで社会全体が変化するのではないかと考えました。」
(2F 右遠くん)