2年生 進路講演会

 6月30日(火)、2年生希望者を対象に、藤井健志先生を講師としてお迎えし、進路講演会「予備校講師が教えていること ~その努力はどう報われるのか~」を行いました。藤井先生は、岡山県出身で、小学校の頃から剣道に本気で取り組まれ、中国地区ベスト8などの実績を残されながらも文武両道を実現し、東京大学に進学されました。代々木ゼミナールで現代文のカリスマ講師として教壇に立たれながらも、医療ガバナンス研究所で研究員をつとめられるなど、幅広い経験をお持ちで、今回はその豊富な経験をもとに、大変ユーモラスで軽妙な語り口で、生徒にとって、日頃の学びを見つめ直す大きな契機となるような深みのあるお話をしてくださいました。生徒たちからは時折大きな笑いが起き、しかし話に耳を傾ける表
情は大変真剣であり、この講演をきっかけに期末考査や夏休みの直前に覚悟を決めることができた人も多そうです。

<生徒の感想の一部>

 度々登場する超進学校のお話に「自分達も頑張らねば」と、この一年で緩んでいたネジを巻き直され、また「地方の学校には、それ自体に生徒を大学に入れる力がある」という言葉で、ハンディなど存在しないということに気づかされました。中でも、「一生懸命に頑張れば、たとえ報われなくても必ず人生のどこかで役に立つから、恐れずに全力でやるのがいい」というお言葉は、その日を乗り切るのに手一杯で先の事など見えない生活を送る中で、つい物事の意味を見失いがちな私達に「迷わず全力でやれ」と導いてくれる、暖かい光のように思えました。…我々はこの機会を血肉とし、次の段階に昇ります。いつかこの素晴らしさを「最も適当」でなく、「正確」な言葉で表せるようになるために。

 「何事も、最初から『負けてもいいや』『落ちてもいいや』と思うのは良くないが、本番まで全力で取り組んで、その結果かなわなかったときに『全部ムダになってしまった』と思う必要はない。いつか必ずプラスになる。」という言葉。僕たち朝日高生は、恵まれた環境に身を置き、志高い仲間と切磋琢磨して自己の向上を図らんとし、その門を叩いた者がほとんどだと思います。ですが、時には周りの高すぎるレベルに心が折れかけ、目標を見失いそうになってしまうことさえあるかもしれません。そんな時、先生のこの言葉はきっと僕たちを救ってくれることと思います。「自分が頑張っていることは、プラスにはなってもマイナスにはならない。」そう信じて食らいついていこうと決意させられました。今回の講演で朝日に来
た意味、目的を思い出した生徒は僕だけではないはずです。

 講演会の中で一番記憶に残っているのは「今本気で取り組んでいても、すぐに望む結果は出ないかもしれない。けれど後になってそれ以上の結果が返ってくる」という言葉だ。それは将来や日々の学習に対して漠然とした不安を抱いていた私にとってとても胸に刺さる言葉だった。振り返ると私は小中学生のころお世辞にも真面目とは言えず、まともに勉強をしていなかった。講演を聞きながら、怠惰だったあのころの自分に対する後悔や自責の念が込みあげてきた。また、高校に入ってからも周囲の友人の優秀な成績や、ひたむきに机に向かう姿を見るたびに、過去の自分を思い出して落ち込んでしまうことが何度もあった。過程よりも結果が求められるように感じる環境の中で、周囲との差に焦りを感じ、自己嫌悪に陥ることも少
なくなかった。しかし、講師の方の言葉はそんな私の悩みを吹き飛ばしてくれた。すぐに結果が出ないとしても、今積み重ねている努力は消えてなくならないし、未来の自分への大きな貯金になるのだと捉え直したときに、過去を悔やんで立ち止まっている時間がとてももったいなく感じた。高校生である今は何にも縛られず、勉強に打ち込める最後の機会であるので、私は約一年半後の受験に向かって本気で勉強と、自分と向き合っていきたい。また、自分が将来どんな生き方をしたいか考え、その理想を選び取れるだけの努力をしていきたいと思った。